「スーパーエルニーニョ」は一体何なのか?

防災の話題

テレビなどで度々聞こえてくる気象用語ですが、正しく説明できますか。

スーパーエルニーニョとエルニーニョ

「スーパーエルニーニョ」は、エルニーニョ現象の一種で、海面水温の上昇が特に大きい状態です。具体的には海面水温が平年よりも1.5~2℃以上高くなると、「スーパーエルニーニョ」と呼ばれます。

エルニーニョ現象は、太平洋赤道域の日付変更線の近くから南米沿岸にかけての海面水温が平均より高くなる現象です。通常、この地域では東風(貿易風)が吹き、暖かい海水は西へ移動しますが、エルニーニョ現象が起きると、貿易風が弱まり、暖かい海水が東側に流れ込みやすくなります。これにより海水温の分布が逆転し、東側が高温となります。

エルニーニョ現象は気象庁が監視していて、海面水温の基準値との差が5か月移動平均で6か月続けて+0.5℃になるとエルニーニョ現象とされています。

「スーパーエルニーニョ」は、特に大雪などの異常気象を引き起こし、1974年の「昭和49年豪雪」や2018年の大雪などがその例です。最大積雪が1mを越える地域もあり、交通機関の麻痺などが発生したのは記憶に新しいところです。

これらに備えるには、大雪時の対策として雪かき道具の準備や車の対策などが挙げられます。

気象庁によれば、2023年には「エルニーニョ現象」が80%の確率で発生すると予想され、これが過去最大のエルニーニョに近い規模になる可能性もあるとされています。エルニーニョ現象は通常1年ほどで終息しますが、2014年春~2016年春のエルニーニョ現象は2年続きました。

異常気象への対策として、日頃からの準備が重要です。過去の事例を参考に、対策を講じることで被害を最小限に抑えることができます。

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