テレビなどで耳にする防潮堤と防波堤の違いとは。
防潮堤と防波堤の違い
防潮堤と防波堤は名前が似ていて、何となく海に関するものだとはわかりますが役割はまったく違います。
防潮堤
防潮堤は海水から人や家・建物を守ることを目的として、海岸線に沿ってつくられたものです。東日本大震災の教訓を受けて、長さ400kmにも及ぶ防潮堤の建設も計画されています。
高さは10メートル以上になることから、景観が損なわれ観光に悪影響を与えるなど、住民から不安の声が上がることもあります。
防波堤
港内を守ることを目的として、海中につくられたものです。強風による高波から船を守ることが主な目的です。
地震が原因の津波からは船を守ることができないので、規模の大きな津波が予想されるときは船を港の外に出し待機することもあります。
まとめ
防潮堤と防波堤の違いを理解できたでしょうか。どちらも海水による被害を未然に防ぐのが目的ですが、役割は違います。
ちなみに河川(かせん)の両岸に設置されるのは河川堤防ですが、一般的には単に堤防と呼ばれています。