ペットを飼っている家庭では、被災したときの避難や飼育も考えておきましょう。
災害時におけるペットとの避難
ペットを飼っている家庭では災害発生時に、ペットの避難も同時に行うことになります。飼っているペットの種類によって対応はことなりますので、あらかじめ被災時の行動について考えておく必要があります。
- 犬
- 猫
- 小動物
犬
犬は種類が多く大きさも異なるので、大きさによって対応が異なります。
犬は大災害が発生した途端パニックになり、リードをつけないで飼っているケースでは家を飛び出してしまい、そのまま行方不明になることがあるようです。避難中でも目を離した隙にどこかへ行ってしまうことも考えられます。
過去の大災害でもボランティアの手によって迷子になった犬猫を保護し、飼い主を探したり譲渡の取り組みがありました。
マイクロチップ
犬は必ずマイクロチップの埋め込み・登録を済ませておきましょう。逃げた先で無事に保護されたら、獣医師などによって飼い主が特定できるので。愛犬と再会できる可能性がかなり上がります。
マイクロチップについて詳しくは日本獣医師会を参考してください。
避難の方法
・大型犬・中型犬
レトリーバーや柴犬といった大・中型犬は、リードをしっかりつなぎ一緒に行動しましょう。
・小型犬
小型犬はケージなど持ち運びが可能な器具に入れて避難します、人の走るスピードを保ち続けることは無理なので、避難の方法も前もって確認が必要です。
避難場所での行動
一時避難所や避難所には、大勢の人たちが集まります。アレルギー体質の人や動物が苦手な人もいますから、周囲に気を配って自分の位置を決めましょう。また多くの場合、避難所にペットを連れ込むことはできません。
建物の外で避難生活を過ごすことになりますから、室内犬にとっては過酷な環境になることは間違いありません。犬も不安を抱えた生活を強いられるわけですから、コミュニケーションの時間を多くとってあげましょう。
犬の性質から考えると、飼い主が困ったり考え込んだりしているのを見ると、犬の不安感は高まります。「これからもっと悪いことがおこるんだ」と思わせてしまうんですね。犬の前では明るく元気に振舞うことも大切なことです。
猫
「犬は人につき猫は家につく」と言われるように、災害発生時に外に逃げてしまった猫は、数日が過ぎて もう安全だと確信したら家に戻ってくることが多いようです。
猫にも犬と同じようにマイクロチップの埋め込み・登録ができますから、義務ではありませんが検討してみてはいかがでしょうか。
一緒に避難するにはケージが必要です。リードをつけての避難は無理だと考えておいてください。
小動物
犬猫に比べて体重が軽いので、一緒の避難も可能です。普段はケージに入っていることが多いと思いますので、持ち歩きに問題がないか持ち手など普段から注意しておきましょう。
すべてのペットに共通すること
種類を問わず、すべてのペットに共通する項目をあげます。
ペットの食料
多くのペット用の食料は乾燥固形のものが多く軽量ですから、非常持ち出し袋の中に一食分ずつ小分けにして入れておけば、食事が普段と大きく変わることはないと思います。
連絡先を書いておく
首輪やケージには自分の携帯電話番号と名前を書いておくことを忘れないでください。万が一、避難中にはぐれてしまても、身元確認できるようにしておけば再開できる可能性が高まります。