災害などで避難所が利用されると「感染症」という言葉を耳にすることがありますが、そもそも感染症とはどのようなものなのでしょうか。
感染症とは何か
ウイルス、細菌、真菌(カビ)、寄生虫などの「病原体」が体内に侵入し増殖することで、発熱やせき、腹痛などの症状を引き起こす病気のことです。インフルエンザや新型コロナウイルスのように人から人へ感染するものだけでなく、食品や動物、昆虫などを介して感染するものもあります。
主な感染症の種類
ウイルス感染症
インフルエンザ:発熱やせき、全身の倦怠感を伴う。
新型コロナウイルス感染症:発熱やのどの痛み、呼吸器症状を引き起こす。
ノロウイルス・ロタウイルス:おう吐や下痢などの胃腸炎症状を起こす。
RSウイルス感染症:乳幼児を中心に気管支炎などを引き起こす。
細菌感染症
溶連菌感染症:のどの痛みや発熱、発疹が出る。
マイコプラズマ肺炎:長引くせきが特徴の肺炎。
腸管出血性大腸菌(O157など):激しい腹痛や血便を伴う食中毒。
感染経路の基本
次の様な感染経路があることを覚えておきましょう。
飛沫感染:感染者のせきやくしゃみから広がる。
空気感染:空気中に漂う病原体を吸い込む。
接触感染:ウイルスが付いたドアノブや手すりに触れた手から広がる。嘔吐物や排泄物から広がる。
効果的な予防方法
感染症を防ぐためには、病原体が体に「入るルート(感染経路)」を断つことと、ウイルスを寄せ付けない「体づくり」が大切です。
マスク着用と咳エチケット
咳やくしゃみをする際は、飛沫を飛ばさないようマスクやティッシュ、服の袖で口と鼻を覆います。
大規模災害の現場ではマスクが入手困難になることが予想されますから、ハンカチを何枚か準備しておきましょう。大きめのハンカチを使うと、頭の後ろで結ぶことで両手が自由になります。
こまめな手洗い・手指消毒
外出後や食事の前、トイレの後には必ず石けんで15秒以上手を洗い、ウイルスを物理的に洗い流します。すぐに洗えない時はアルコール消毒も有効です。
換気の徹底
部屋の空気がこもるとウイルス濃度が高くなるため、窓を開けたり換気扇を回したりして、こまめに空気を入れ替えます。
免疫力を保つ生活習慣
睡眠不足や栄養の偏りは免疫力を下げる原因になります。バランスのよい食事と十分な休養を心がけましょう。

