災害時にやむなく車中泊する場合、安全で快適な状況を確保するために、次のことを考慮して備えることが重要です。
災害に備えて最低限の備えをしましょう
災害の種類や地域によって必要な備えは異なるかもしれませんが、以下の基本的なアドバイスは一般的に役立つでしょう。
車の保守点検
緊急時に備えて日ごろから車の整備を確認し、タイヤの状態やエンジンの動作を確認してください。緊急時にトラブルを避けるために車の状態を良好に保つことが重要です。普段から燃料タンクをできるだけ満タンに保ち、非常時に備えてガソリン缶を持っておくことも検討してください。
防寒具
寒冷地域では、暖房用の防寒具を用意しておきましょう。毛布、ダウンジャケット、手袋、帽子などが役立ちます。携帯性に優れ保温効果が高いアルミシートは冬キャンプでも使われています。
非常食と飲料水
非常食品を車に備蓄しておくと便利です。非常食品は長期保存が可能で、栄養価が高いものを選びましょう。また飲用水の供給が断たれる可能性があるため、十分な水を車に備蓄しておきましょう。いずれも消費期限を定期的にチェックして、必要なら更新しましょう。
過去には大雪が原因で、国道の車が数日間にわたって立ち往生した事例もあるので、3日分は確保したいところです。
懐中電灯かランタン
非常用の懐中電灯と予備の電池を持っておき、明かりを確保しましょう。普段は使わないものなので、光量より収納性を重視しましょう。
スコップ
雪による吹きだまりでマフラーがふさがれると、排気ガスが室内に入り込みます。雪の降る地域を通行するときは、折り畳みのスコップをトランクに入れておき、長時間の停車中にマフラーが雪でうもらないようにしましょう。
雪かきには先のとがったスコップより四角いスコップの方が作業がはかどります。
脱出用ハンマー
雪中のスリップ事故などでドアが開かなくなっても窓を割ることができますし、安全ベルトが外せなくなったときもカッターがあるので切断できます。車内は狭くて力が入らないため、専用工具以外で窓を割るのは困難です。
情報源
災害時に情報を得る手段として、スマホ用のモバイルバッテリーを準備しましょう。
トイレ用具
トイレが利用できない場合に備えて、ポータブルトイレやトイレットペーパーを持参することを検討してください。
予備の鍵
車の予備の鍵を別に保管しておくと、鍵を失くした際に困ることが防げます。
まとめ
これらのアイテムを備えておくことで、災害時に車中泊が必要になっても、安全かつ快適な状況を維持できるでしょう。また、地域に応じた特別な備えや指示に従うことも大切です。