最近は暗がりを怖がる子どもが増えています。災害による停電が発生すると夜は普段より暗くなります、対処方法を考えてみましょう。
街には明かりが溢れて夜も明るくなりました。外出先からの帰路も、街灯があるため安心して歩くことができます。
暗い場所を怖がる子ども
暗い場所を怖がる子どもは1歳を過ぎたころから増えているようです。最初は一時的なもので程度も低いのですが、小学2~3年生ごろをピークとして恐怖度が減るようです。
街も家の中も明かりに溢れている現代の生活では、暗い場所は一日中ないと言ってもいいでしょう。
子どもが暗闇を怖がる理由
私は心理学者ではないので詳しい理由は説明できませんが、大人と一緒に観るテレビや映画などが原因の一種とされているようです。
確かに恐怖心をあおるようなシーンは暗い場所で行われることが多いので、暗い場所=怖い、という心理が無意識に働くのでしょう。
普段からやってはいけないこと
子どもが怖がっているときにやってはいけないことは。
- 怒る
- 責める
- 大丈夫だよ!
・怒る
これは全く効果がないどころか逆効果です。自分が子どものころの記憶を辿ってみても、怒られた記憶はあるのにどうして怒られたのか覚えていないことってありますよね。
子どもにしてみれば怒られた記憶だけが残り、恐怖をなくすことはできません。
あまりにも怖がるのでつい怒ってしまうことはあるでしょうが、できるだけ我慢して子どもに寄り添いましょう。
・責める
これも全く効果がありません。兄弟姉妹がいるような家庭では、「お兄ちゃんなんだから」とか、つい口にしてしまいがちですが我慢しましょう。
・大丈夫だよ!
子どもが怖がっているときに、「大丈夫だよ」と決めつけて声を掛けることは普段の生活でもよくあることです。
これは地震のときでも言えるのですが、小さい地震が発生して子どもが怖がっているときに「大丈夫だよ」と声を掛け続けていると、「地震=大丈夫」ではなく、「地震=我慢するもの」と思い込んでしまい、精神的にも不安定になると聞いたことがあります。
普段からやりたいこと
普段の生活に取り入れたいことは・・・
- 同調する
- ほめる
・同調する
先ほどの「大丈夫だよ」と言う代わりに、「怖かったねー」と同調してあげることで、子どもが安心します。
・ほめる
少しのことでもいいので、我慢できたらほめることが大切です。
ほんの小さな成功体験を積み重ねることで、恐怖心を減らすことができます。
暗闇に慣れさせるためにできること
成功体験をつくるためにできること。
- 絵本の読み聞かせ
- キャンプを楽しもう
・絵本の読み聞かせ
イギリスの絵本作家が手掛けた絵本「くらいのなんか(そんなに)こわくない」は、暗闇が嫌いな子どもが主人公となって物語が進んでいきます。
絵本には様々な仕掛けがあり、部屋を暗くして懐中電灯で本を照らしたりしながら読み続けます。ただ読み聞かせるだけでなく、今の子どもの気持ちをたずねながら読み進めるのがいいでしょう。
・キャンプを楽しもう
最近は高輝度のLED照明が普及したおかげで、夜も随分と明るくなったキャンプ場ですが、それでも木の陰など暗がりは残っていますし、みんな就寝してしまうと真っ暗になってしまいます。
家の中での暗がりに慣れてきたら、キャンプを楽しんでみてはいかがでしょうか。家の中より暗いといっても、人気のキャンプ場なら周囲には大勢の人がいて賑やかなので、怖がりの子どもでも恐怖心が低くなるでしょう。